ビタミン、ミネラルは身体にとって大切な栄養素です。
その中でもミネラルが不足すると言えば、カルシウム不足とか鉄分不足、亜鉛不足が有名です。
ミネラルの中でマグネシウム不足は、あまり聞かれませんが
めちゃくちゃ大事なミネラルなんです。
マグネシウムは、多くの日本人が不足しがちなミネラルと言われています。
因みにマグネシウムを漢字表記すると鉄偏に美しい 鎂 と 書きます。
それは、この字にはマグネシウムを燃焼させるとまばゆい強い光を発しながら燃えることや
人体を根本的に美しく保つために重要との意味が込められていると考えられているそうです。
必須ミネラルマグネシウムは、体内に25g存在していてその6割が骨に
残りの4割が筋肉、脳、神経、肝臓、血液に存在しているといわれています。
本当になくてはならない重要な栄養素になります。
今回この記事を通してマグネシウムの重要性を知っていただければ嬉しいです。
マグネシウムの効果
筋肉をやわらげる
メンタルをやわらげる
血管を広げる
骨を丈夫にする
血糖値を上がりづらくする
血圧を上げづらくする
糖尿病予防(血糖値を下げるインスリンの働きを助ける)
虚血性心疾患(不整脈などの心疾患の予防)
尿路結石の予防(結石などの形成を抑える)
脂質異常症、肥満の改善
血小板の凝集抑止
抗ストレス作用
片頭痛の改善(生理前の頭痛等)
老化防止
皮膚のバリア機能を改善
皮膚の炎症を改善
妊娠中の胎児発育遅延を防ぐ
というように沢山の効果があります。
その他にも350種類以上もの補酵素の活性化にも役立っています。
補酵素とは酵素が生命活動するために欠かせない物質のことです。
ですから マグネシウムが不足するといろんな不調が現れてきます。
マグネシウム不足のサイン
足がつる(こむら返り)
瞼がぴくぴくする(筋肉の痙攣)
手足がしびれる
疲れやすい
記憶力の低下
落ち込みやすい
イライラしがち
ストレスを抱えている
睡眠不足
便秘 下痢、消化不良、食欲不振(胃腸障害を誘発)
高血圧
冷え症(エネルギー生産が滞る)
花粉症
酒を好んで よく飲む
以上15個のサインがあります。
この中で6個以上あてはまるようだと要注意です。
普段の食事に積極的にマグネシウムを摂り入れましょう。
マグネシウム不足の原因
アルコールの過剰摂取 (マグネシウムが尿に過剰に排出される)
精製塩の過剰摂取(マグネシウム排出量を増やす)
ストレス(コルチゾール等のホルモンが分泌され血清マグネシウムが低下する)
薬の服用
食生活の半欧米化 (高カロリー高脂肪の摂取が増えマグネシウムの摂取量が減少)
インスタント食品をよく食べている
白米やパンを主食としている
腸の吸収不良
生活習慣を見直す工夫が大切です。
マグネシウム不足がまねく病や不調
マグネシウムは、ビタミンB1、B2、B6が体内で活動する際に必要な酵素の構成要素なので不足するとビタミンB軍の働きが損なわれます。
それによって様々な不調をきたすことになります。
低マグネシウム血症を誘発(吐き気、眠気、脱力感、筋肉の痙攣、食欲不振等)
狭心症や心筋梗塞、脳梗塞(血管や心臓の筋肉が正常に働かない)
尿路結石、胆石(カルシウムの沈着を招く)
不整脈、頻脈
アトピー性皮膚炎(皮膚のバリア機能低下)
気管支喘息(気道平滑筋が弛緩できない)
老化の進行が促進
鬱
虫歯や歯周病
糖尿病
マグネシウムの過剰摂取
マグネシウムは、通常の食事であれば摂りすぎても腎臓の働きによって尿中に排出されます。
しかし、薬やサプリメントで摂った場合に限り摂りすぎると過剰になり下痢を起こす場合があります。
を摂るのが望ましいです。
マグネシウムの一日の推奨摂取量
マグネシウムの一日当たりの推奨摂取量は
成人男性の場合は340~370㎎
成人女性の場合は270~290㎎です。
しかし、実際の摂取量は約247mgです。
推奨摂取量と比較して不足していることがわかります。
多くの人が一日あたり50mg~100mg不足しているといわれています。
ここで注意ですが、薬の酸化マグネシウムは下剤なのでマグネシウムの補給にはあまり効果的ではありません。
サプリメントで摂るのもいいですが、食べ物から摂るのが一番です。
尚、バナナ1本で約30mgマグネシウムが含まれているので、足りない分はバナナで気軽に補給できそうです。
まとめ
ミネラルでは、カルシウムは、テレビなどのメディアでよく取り上げられていますが、マグネシウムに関してはあまり脚光を浴びる機会がありませんでした。
今回は、マグネシウムがカルシウムと同じくらい大切なミネラルだということがお判りいただけたと思います。
是非 毎日積極的に摂って身体の根本から美しさをキープしましょう。