暑い夏も終わり秋模様に染まってきました。
だんだんに秋も深まり寒くなると風邪とかインフルエンザなどの感染症が気になります。
そこで免疫力をアップさせなくてはいけません。
今回はなんとあの亜鉛
コロナの後遺症でも味覚障害がありました。
亜鉛の役割は、味覚障害での活躍だけでなく、意外と知らない亜鉛の効果に驚かされます。
そこで亜鉛不足が招く超意外な体の異変を9つ紹介します。
特に偏った食事をしている方は要注意です。
日本人の1割から3割の人が亜鉛不足だそうです。
そして、寿命を延ばすためには亜鉛摂取が不可欠と言われています。
是非、亜鉛の効果を感じとって健康維持にお役立てください。
亜鉛とは
亜鉛とは金属です
化学式はZn
金属が身体に入ったら怖いという考えを持ってしまいがちですが
金属で有名なのが鉄(Fe)です。
その他にニッケル、クロム、銅があります。
金属は人間の体の細かいバランスをとっていてくれています。
その金属の中でも重要なのが亜鉛です。
人間の体内には約2gの亜鉛が含まれているといわれています。
たったの2gですが、様々な大切な役割を果たしてくれています。
亜鉛の役割
亜鉛は、酵素やたんぱく質の合成に関与する必要不可欠なミネラルといわれています。
主にDNAや細胞を新しく作る作用に関わっています。
つまり、細胞分裂という人間のすべての機能の礎となる働きがあります。
特に味覚に関係する細胞をつくる役目は有名です。
その他に骨の成長や新しい細胞が作られる組織や器官で欠かせません。
胎児や乳児の発育や生命の維持にも無くてはならない役割を担っています。
亜鉛不足が招く身体へのトラブル
亜鉛は、何かと不足しがちになります。
不足すると体におこる異変が生じます。
9つ紹介します。
❶味覚異常(味覚を感じる細胞 舌の味蕾の細胞分裂のお手伝いができなくなる為)
❷爪の異常(ボー線という亜鉛が不足すると起きる爪の横の線のこと)
❸脱毛(ケラチンという髪の毛の9割を占めるたんぱく質が作られなくなる為)
❹食欲不振(食道や胃の粘膜が萎縮するため食欲不振 胃もたれの症状が出る)
❺骨がもろくなる(骨芽細胞(骨を作る細胞が頑張れなくなる)
❻貧血を招く(赤血球が作られなくなる為 鉄だけでなく亜鉛も必要)
❼免疫機能や身体を修復する機能(風邪をひきやすい ケガが治りづらい)
❽生殖機能に影響(生殖年齢にある若い女性の亜鉛の摂取不足が目立つ)
➒視力低下(目の網膜にも亜鉛が含まれており、亜鉛欠乏症で白内障になることも)
特に骨の20%から30%は亜鉛が含まれているので、カルシウムだけでなく亜鉛も摂取することが骨粗しょう症予防にもつながるようです。
亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛の一日の摂取推奨量は、男性で10~11mg女性は7~8mgです。
実際の摂取量は、これより下回っているようです。
亜鉛を多く含む食品としてあげられるのが
100㎎でダントツ1位は、牡蠣ですが1個当たり2,1㎎なので女性の場合は4個食べると1日の摂取量に達します。
でも毎日牡蠣を食べるわけにはいかないので、肉や魚、大豆、乳製品で摂ることです。
亜鉛は野菜や果物にはあまり含まれていません。
魚の場合
肉の場合
その他の食品
野菜の場合
かぼちゃのタネがなんと7,7㎎(100gあたり)もあり、野菜の中でも多いほうなのでおすすめです。
亜鉛のサプリは大丈夫?
どうしても普段の食生活で亜鉛不足を改善できない補えない方は、サプリメントという選択肢もあります。
でも、サプリメントは安易に摂りやすいので過剰摂取( 飲み過ぎ)に注意です。
飲みすぎると亜鉛の摂り過ぎによる弊害がおこります。
上限を守りましょう。
亜鉛の吸収を妨げる成分
亜鉛の吸収を妨げる食材は、フィチン酸とポリリン酸という成分です。
フィチン酸はシリアルやナッツ類、豆類などの植物性食品に多く含まれています。
その他に、食物繊維やリン酸があります。
ポリリン酸は、加工食品に含まれる添加物で亜鉛の吸収を妨げるとされています。
インスタント食品やコンビニ弁当などに多く含まれているので、これらの食事をしている人は、知らないうちにポリリン酸を摂っていることになります。
ですから、手軽で便利だけど亜鉛不足になりがちになります。
そして動物性食品をあまり食べない方も、普段の食生活で亜鉛を意識的に増やす工夫が必要になります。
効率よく亜鉛を摂る方法
バランスよくいろんな食材を摂るのが望ましいですが、
牡蠣にレモンをかけて食べるのは、亜鉛とビタミンCを一緒に摂ると効率よく亜鉛を摂取できる理想的な食べ方のようです。
ですから、ビタミンCやクエン酸は、亜鉛の吸収を助けるので、亜鉛を含む食材と一緒に摂ることが、より効率よく亜鉛を摂る有効なポイントになります。
まとめ
何かと亜鉛不足になりがちな人は要注意です。
案外知られていない亜鉛不足が招く体の異返が9つあります。
味覚障害をはじめ、貧血、免疫機能、骨がもろくなる、脱毛、爪の異常等です。
偏った食事やコンビニ弁当やインスタント食品で済ませている方は、亜鉛不足になりやすいので食生活の改善に努めるのがいいでしょう。
できれば加工されていない手作りのバランスよい食事や亜鉛を効率よく摂る工夫と場合によってはサプリメントの過剰摂取に気を付けて上手く摂ることが大切になります。